2月11日の祝日に行われたウツボット杯で使用したデッキをご紹介いたします。
年2回行われる関西旧裏オフとは異なる、お祭りに位置づけられたような本大会。
1月開催の関西旧裏オフはおしごとのつごう(涙が止まらなくて変換できない)で参加できなかったあさりのみそしるさんは、この大会で優勝を狙っておりました。
それと同時に、何かしら爪痕を残してやろうと考えました。
1.採用カードで度肝を抜こう
2.デッキ構築で度肝を抜こう
1.に関してはネコアルツ氏あたりがおそらく行われるだろう。
だから出る幕はないと考えまして。
そこであさりのみそしるさんは2.に焦点を当てて、関西式とはまた違うロジックで臨むことにしたのです。
カメツーターボデッキ(第1回ウツボット杯殿堂レギュレーション使用)
(※ ★が殿堂ポイントを表しています)
(※ ★が殿堂ポイントを表しています)
【ポケモン】
マダツボミ(拡張シート)×2
ベトベター(化石)×1
ベトベトン(化石)×1 ★★★★
ゼニガメ(拡張シート)×2
ゼニガメ(イントロ)×2
カメール(イントロ)×2
カメックス(第一弾)×2 ★★★★★★★★
わるいカメックス(R)×1
フリーザー(化石)×3
カスミのニョロモ(ジム拡張1)×2
カスミのニョロゾ(ジム拡張1)×1
計:21枚
【トレーナー】
オーキドはかせ×4
ウツギはかせ×4
マサキ×3
ポケモン交換おじさん×4
ポケモン育て屋さん×4
夜の廃品回収×1
プラスパワー×3
ワープポイント×1
ポケモン回収×1
超エネルギー回収×2
計:27枚
【エネルギー】
水エネルギー×12
計:12枚
【デッキ作成のいきさつ】
その中でふしぎなアメをフル投入するデッキを見せてもらってあさりのみそしる氏は閃きます。
あとは強力な2進化ポケモンを探しあてればトロフィーをもらったも当然だ……。
そこで目をつけたのがカメックスです。
カメックスに目を付けた理由としましては、
1.ここ最近の関西旧裏オフをはじめとしてカメックスの影が大変薄くなっていること。
3.炎タイプ採用が難しいレギュレーション=炎タイプがいない環境において、あえて弱点をつかないタイプで優勝すればチヤホヤされること。
以上の3つですんなり決まりました。
あとはカスミのニョロボンを使ってやりたいということも理由の1つでした。
4エネ貼って前に30ダメージで水ポケモン以外に10ダメージずつ与えるという残念性能、しかもレアリティが★というがっかり感満載のカード。
旧裏復帰勢が一度はお世話になるというスイカさんのブログですらランクは高くなく、実際見返してみてもスルーしてしまうほどの性能を持っています。
しかし、昨今の旧裏事情を見ていると、ベンチポケモンへの確実なアタックというのは強力でして。
特にベイビィに頼るデッキや自傷デッキに対しては崩壊に持っていける可能性があるのです。
そこで、どうせ大量のエネルギーを貼って殴っていくのであれば3エネだろうが4エネだろうが関係なく、前を殴り続けるのではなくベンチにも圧迫をかけることが脅威になると思いました。
大きな変化としてコラッタ参上型の構築を取り下げたことです。
2ターン目にカメックスにアクセスするためにサイド落ちを警戒してこの2枚を採用するのが普通の考えでしたが、それなら初めから2枚採用して2ターン目でカメックス立てて前を殴った方が強くない?という意見でして。
これにはあさりのみそしる氏、目から鱗でした。
つまりはカスミ採用が必須で、隙あらばワンキルを狙う戦術です。
そのためワンキルはできればベターであるけれども、ベストではない戦術になりました。
そこに行き着く過程において、カスミウィニーデッキでは必須のカスミは不採用になりました。
加えてクルミを不採用にしました。
確かにクルミは強力なカードです。強力なカードが故に最近では500円越えは当たり前になっており、一時期は4桁に届きそうな値段がついておりました。
少し前まではデッキ切れ状態で使用すると手札の2枚を戻すことになり、山札切れを回避できるとなっていましたが、こちらはアニバーサリーフェスタのクラシックバトルによって認められないことが判明。
これによってデッキに4枚必須なカードという位置づけではなくなりました。(諸説あります)
クラシックバトル後、クルミの4枚採用に疑問視を抱いたわたくしですが、それでも固定概念を覆すことができず、2枚は採用するようにしていました。
ここでも前述の友達が登場するのです。
デ「クルミって要ります?」
あ「カメックスとか切りたくないカードを戻せるから保険で採用してます」
あ「ほお・・・」
実はこの型、最近好んで使用しているカツウィンでも採用しているのですが、2ターン目にバクフーンが大体立ち、ほのおのあらしを連発できるようになっています。
話は脱線しましたが、この構築が流行る
→みんなあまりクルミに頼らなくなる
→クルミが売れなくなる
→クルミの在庫が過多になる
→クルミが値下がりする
→あさりのみそしるさんが買い占める
となるのです。
経済学における需要と供給ですね!
スピード狂の友達からの助言を持って、あさり式のカツウィン(カメックス)デッキは完成に向かいました。
ちなみに枠の関係上、カスミのニョロボンはいつの間にか消えていきましたとさ。
すまないカスミのニョロボン・・・いつかまた必ず強さを証明するからな。
そして、ここでごく一部の方が疑問視していたベトベトンの採用理由に触れようと思います。
みなさんは臭いものに蓋をするという言葉をご存知でしょうか?
臭い物に蓋をするとは、都合の悪いことや醜聞が他に漏れないように、一時しのぎの方法で隠すことのたとえ。
生きていると常日頃後ろめたいことが生じるものです。
かくいうわたくしもその一人でしてね。
毎日毎日臭いものに蓋をする毎日を送っておりました。
さて、話は1月に行われた関西旧裏オフに戻ります。
上位者のデッキ内容を見て思います。あれ?ベトン入れれば刺さるんじゃね?と。
口酸っぱく言っていますが、昨今の旧裏環境ではベトベトンで詰まない、鋼エネルギーで詰まない構築が求められます。
結果だけ見ると特殊能力に頼ったデッキ、それもどちらかというと耐久に振ったデッキが上位を占めていうなあと思いました。
カメックスである程度、前を殴る構築を整えました。
つまりはハガネールが来ようがラッキーが来ようが、鋼エネルギーは1ターンに1枚しか貼れません故にその暇を与えずに殴り続ければいいのです。
まちちらせ!ベトベトガスの複数枚採用か?いや、枠がない。
まきちらせ!ベトベトガスを1枚採用にしてリサイクルで使い回す?
ププリンとまきちらせ!ベトベトガスを1枚ずつ採用する??
ええい、めんどくさい!
ベトベトン積めばいいんだ!!
またベトベトンによってバクフーンやメガニウム、マルマインといった速効型のデッキのスピードを著しく低下させたり、フーディンやバリヤード、フシギバナといったコントロールデッキのコントロールを著しく低下させることができるのです。
さあ、知恵をふり絞るんだ・・・。
あと、最近アローラベトベトンラインが1-1で入っているのを見て、
流行りに乗っていくのもアリかなって思いましてね。
乗るしかない、
このビックウェーブ(怪電波)に。
こんな感じで脳筋全開で組んだのがカメベトンデッキ。
大会前日にルールが不安になって主催者のネコアルツさんに確認したところ、まさかのドンピシャに言い当てられる事態になったところでも、
ネコアルツさんがたどり着いたロジックだから間違いない!とか思って本番に迎えたのですよ。
ここであさりのみそしる氏は気付くべきでした。
(いい意味で)ネコアルツさんと同じ発想という時点でわたくしが常識を疑うべきだったことを。
【カード個別説明】
・ゼニガメ(イントロ/拡張シート)
HP50で1エネで殴れるものを採用しました。
わたくし恥ずかしながら、「かみつく」の方を2枚しか持っていなかったため、「ウォーターパワー」のゼニガメを2枚採用しました。
対戦後の白音紅さんから、ベイビィを倒す盤面を考えたら、ロケットずつきの方がいいですよねと教えていただき、あさりのみそしる氏いたく感激しました。
言われてみればそうだなあ、うん。
・カメール(イントロ)
にげるコストが2と重めですが、1エネで10ダメージ+マヒが狙えるのと、2エネでベイビィ倒せるのでこちらを採用しました。
・カメックス(第一弾)
BWレギュレーションのばくりゅうカメックスの元祖カード。
当時から1ターンに水エネルギーを何枚でも貼れる「あまごい」は強力で、公式大会では早いうちから制限がかけられました。
カメックス自身も5エネで60ダメージと高い火力を持っていますが、大体がサポートに回るのが多い印象です。
カメックスにいち早く進化できるか否かがこのタイプのデッキの勝敗を握ると言っても過言ではありません。
ちなみにここ最近のカメックスデッキのタイプとしては
・ポケモンセンターエネルギーサーチュレート搭載型(持久型)
が確認できました。
前述のカメックスから派生する進化ラインです。
ちなみにこのデッキでもう一つ候補だったのがカスミのギャラドスでした。
あちらも4エネ70ダメージで、特殊能力もベトベトンで消せるというメリット尽くし。
しかしコイキングでやられることを嫌がって選択できませんでした。
・フリーザー(化石の秘密)
このデッキのアタッカー兼序盤の壁役です。
弱点なしHP70ですとワンキルされるおそれがまずなく、1体差し出して後ろを育てても残り2体育てきればいいのです。
3エネで30ダメージ+マヒの「フリーズドライ」はもちろんのこと、コイン次第でお相手のベンチにいるとベイビィ等を一掃できる「ふぶき」は強力です。
前50ダメージで後ろに10ずつ。最大100ダメージを撒くことができるのです。アドーラ!
今までは2体で回していたのですが、ベトン採用に伴い3枚にしてみました。
・マダツボミ(拡張シート)
万が一わざを使うときがきたらいよいよだな・・・と思いつつ拡張シートの方を採用しました。
そのいよいよだな・・・の瞬間が起こるものだから人生何があるかわからないものですよ(フラグ)
今更説明不要なカード。
速攻寄せのため4枚ずつ投入しております。
・ポケモン回収
フリーザー等のアタッカーがやられて、いよいよ「あまごい」を使いたい場面が出てきた時に使用します。
ベトベトンは相手のみならず自分の首を絞める存在にもなりうるカードです。
現行でもラフレシアデッキにAZが入っているように、何かしらのロック解除カードがあれば怖さを軽減できます。
その前提条件として、相手に対して押して押して押して、ロック解除をしても相手に建て直させる暇を与えないようにするというのがありますけどね。
以上のようなデッキで大阪に降り立ったあさりのみそしる氏。
3,000円支払って果たして何を得て帰ってくるのか?
詳しいことはオフ会レポートにてご確認ください!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。